No Gods No Matters
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Artist |
Criminal |
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Album |
No Gods No Matters |
Criminal |
Track List : 1. Aberration 2. Consumed 3. No Return 4. Deconstruction 5. Violent Change 6. Tidal Wave 7. Downfall 8. Idol 9. Dark Half 10. Faceless 11. Heresy (Bow To None) |
総評
| Average Score |
| *注意:クサさほぼ皆無。 南米からのデヴィン・タウンゼントへの返答・・・ Steve VaiのバンドプロジェクトVai「Sex & Religion」のボーカルに大抜擢され、一躍世界に名を轟かすこととなったカナダの鬼才Devin Townsendは、Vaiプロジェクト終了後インダストリアル・エモーショナル・メタルバンドStrapping Young Lad(以下SYL)を始動。1995年に1stアルバムをリリースし、順調な活動を見せて行った。 そして歴史は1997年に作られる。インダストリアル・メタルの大名作Fear Factory「Demanufacture」にデスメタルのスピード感と、怒りがメインながら感情の起伏に富むメロディラインの導入を施したかのような人類史上に残る名作2ndアルバム「City(邦題:歌舞伎町から超鋼鉄重低爆音)」のリリース。彼の怒り・皮肉・自尊といった感情が究極のスピード感・ビートに乗る快感。暴虐性も行くとこまで行けば聴く者に笑顔を提供するということを示し、その唯我独尊たる精神性が乗り移った音像により時代を突き放すことに成功する。以降様々な音楽が開発・再生産されながら時は経たが、彼等が2003年にデスメタル寄りのセルフタイトル作品「SYL」をリリースするまで、計算され尽くした暴虐の美を極限レベルで具現化するSYLタイプの作品が生まれることはなかった。そして「City」より7年・・・ 時代は彼の尻尾を掴んだ。 ここに紹介するチリのCriminalの4作目「No Gods No Matters」は、SYLをもろに踏襲しつつも、Devin Townsendの首根っこを掴むに足る暴虐メタルの極地的音を提示している。8分と6分を使い分けて展開の妙を構築するリフに次ぐリフ、短めながら曲に確かなフックを付けるソロワークは昨年のデス系ベストに選ばせて貰ったUnmooredを彷彿とさせ、演奏のバックを彩るKeyは漆黒の闇に包まれた音世界を淡い水色で染め上げるかのような瑞々しさを持っている。このKeyの手法はSYLそのままながら、基本的にはブルータル・デスメタルであるこのバンドにインダストリアル・メタル的な色を植え、他のよくいるデスメタルバンドとの差別化に一躍買っている。そして何より暴虐な音像の中にほんのりと薫る叙情性が実ににくい。Vaderチックな猛烈猪突疾走感、ミドルテンポパートでのグルーブ感、何をとっても一流と言って差し支えないのではないだろうか。メロディがどうのというわけではないながらもキャッチーですらあるリフ構成は特に見事だ。 やっと、追い付いた。時代を突き放した当のDevin Townsend自体は「City」リリース後、彼の変態性とポップセンスを見事なバランスで同居させた「Infinity」やPink Floydの精神性をアンビエントな感性漂うメタルに封入した「Terria」といった作品を自分名義でリリースした他、Soilwork「Natural Born Chaos」のプロデュースを行い”Soilwork型”と言われるその音の根幹を作る等、時代の先端を行く音を開発し続けており、SYLは彼の溜まった鬱憤を吐き出すための”一つのプロジェクト”に留まっている。だが、そこに暴虐性一筋で突き進むCriminalが4thアルバムで才能を開花させてくれた。Devin Townsendでなければ作れないと思われていた音の空気感を、あくまでデスメタルの中で作り上げることに成功したオリジナリティには脱帽である。手前味噌な話だけどこれ程の作品が日本盤出なかったりしたら泣くね、マジでw ~どみね。~ |
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Best tune : Heresy (Bow To None) 展開の切れ目に挟まれるキメがまんまSYLだろ、という突っ込みはよしてw この空気感をDevin Townsend以外が作り上げるなんて思ってもいなかったから余計に嬉しかったのでござい。CriminalのレビューなのかSYLのレビューなのか良くわからないけど、まぁとにかく気に入った。最高! |