Starfall

Artist

Dragonland

Album

Starfall

Dragonland

Track List :
1. As Madness Took Me
2. Starfall
3. Calling My Name
4. In Perfect Harmony
5. The Dreamseeker
6. The Shores of Our Land
7. The Returning
8. To The End of The World
THE BOOK OF SHADOWS
9. Part I: A Story Yet Untold
10. Part II: The Curse of Qa\'a
11. Part III: The Glendora Outbreak
12. Rusty Nail (X Japan Cover)
13. Sole Surviver (Helloween Cover)

総評

Average Score
仏盤
(1件のレビュー)
古巣Black Lotusを離れメタル界大手であるCentury Mediaへと籍を移し、予算、音質ともに上質のものを手に入れたスウェーデン産メロディックパワーバンドDragonalndの3rd Albumは、本来彼らの持ち味であった至極の疾走感に頼り切ることなくメロディセンスを炸裂させた快心の一作だ。今作より専任ドラマーであるJesseが加入しドラムを叩いている。

事前にデモバージョンであるStarfallを聞かせてもらっていたのと、リリース前の音源公開で「やべぇ、疾走曲が少なくねぇか」と思っていたのだが、どうしてどうしてアルバム一枚に仕上がってみると良い出来になっているではないですか。今までも勢いでごまかしてきたわけでは決して無かろうが、しっかりと練り込まれ起伏が明らかになった楽曲と、どこか甘さが残るボーカルの不釣り合いな様が実にクサメタル的にオッケーな感じなのである。疾走曲といえるのはThe Returningしかないわけだがそれで不満を感じさせないというのはこのジャンルにしては非常に珍しい事なので凄いと思う。あくまで個人的な意見としては、中盤には部分疾走のThe Dreamseekerがあるのでつかみの2にも疾走曲を配置すれば仏は確実だったなぁということだ。自分が疾走曲が好きなのは言うまでもないが、それだけではなくこれだけのメロディセンスと音質の改善を見せつけられては、その環境で疾走曲を聴きたくなるのはこのジャンル好きならそう思うのではないかと。

評価したい点として、最近の多くのメロディックパワーメタルバンドには専任Keyがいるのがほぼ常識となりつつあるが、その玉石混淆のキーボディストの中でもこのバンドのキーボディストであるEliasには惜しみない賞賛を送りたい。1stを聞いたときにはRide For Gloryの狂いっぷりにあ~早弾きすげぇ~ぐらいしか思わなかったのだが、2ndでこいつすごいんじゃね?とようやく彼の真価の片鱗を見ることが出来、今作ではKeyのラインだけを追って楽しむほど惚れ込んでしまった。もちろん彼の成長というのもあるのだろうが、過去作も比較のために聞いてみたところ、どうやら元々持ち合わせていたセンスが音質という障壁に阻まれて、魯鈍な筆者の耳には到達しえなかったようなのである。各楽曲の個性に合わせた音色選びのセンスといい、味付けの上手さといいこのバンドの立役者の一人であることに疑いはない。

日本語が発音しきれていない微笑ましいX Japanのカバーである面白ボーナストラックRusty Nailも含めていまいち当たりの少ない2004年のなかでも気を吐いてる良作だと思います。King RecordsなのにボーナスがDemo Versionじゃないところもね。微妙にThe ReturningSonata ArcticaWolf & Raven入ってるぞとかいうな。つーか3曲構成である壮大なシンフォニック絵巻THE BOOK OF SHADOWSが予算桁違いのRhapsodyの新作と比べても気に入ってしまっているダメな自分が大好きです。しにたい。あと前作のThrough Elven Woods and Dwarven Minesに引き続きThe Shores of Our Landで突然ヴァイキング調になるのも意味不明でサイコーですハァハァ
Best tune : Starfall
ちょっと浮いてるようなやばいポップさが腐ったクサメタル脳を直撃。サビでのKeyの跳ねる感じがいいね~

Posted by kazuki